2022年からスタートした今回のイベントは今年で3回目を迎えました。
One Day Teacherを略して「ODT」と名付けた*ハッカソン型の共同開発イベントです。
言葉のまま、生徒がそれぞれ「一日先生」となります。
2日間で合計6時間と限られた時間の中で年齢や学年、クラス関係なく集まったメンバーで短期間で1つの作品(ゲーム・アプリ)を開発します。
普段の講師はあくまで相談役で、主体的に取り組むのは生徒たち。
参加した生徒からはリーダーを中心に、プログラム担当、デザインやアニメーション担当などで役割分担を行います。
今年のテーマは「夏祭り」でした。
夏祭りといえば、金魚すくい、綿飴、花火…など夏祭りに紐づく様々なキーワードを出しつつ、ゲームやアプリを構想していきます。
ホワイトボードや紙にアイデアをまとめ、全体的な構想と認識が仕上がってきた段階で開発がスタートします。
リーダーはチーム内の進捗管理をしつつ、コード・デザインを調整したり、時にはメンバーのスキルに合わせて指導に入るなどバランスを保ちつつプロジェクトを進めていました。
初日は慣れない状況で四苦八苦するチームも。
(初めて同士は大人でも緊張する場面でよく頑張ってました!)
2日目は、生徒同士慣れてきたこともあってお互いにコミュニケーションが活発に。
プログラム担当、デザイン担当もそれぞれ意見交換やお互いに教え合う場面が徐々に増えてきました。
バグが発生した時には、お互いに意見交換をして解決。
徐々に作品が仕上がって余裕が出てくると、作品内の見た目や機能の追加に微調整に入ります。
今回初参加となった生徒も、自分の役割を理解した中で作品作りに取り組む。
お互いに足りない知識・技術を補って徐々に作品が完成に近づいていきました。
開発タイム終了までの残りの30分は結合や微調整、講師へ最終チェック。
そして、開発タイム終了!
全体のチームが手を止め、それぞれの作品を発表&体験する時間となります。
たった数時間で完成させたとは思えない仕上がりの作品ばかり。
作品紹介
Aチーム
作品名:屋台を守れ!バトルゲーム
屋台を襲ってくる敵から守るゲームです。
プレイヤーか敵のHPが0になったらゲームが終了です。
3対の味方キャラクターをうまく操作・攻撃をして屋台を守り切ります。
夏祭りをテーマにした豊富なキャラクターと攻撃のバリュエーションが登場します。
Bチーム
作品名:射的とさかなすくい
夏祭り名物「射的」と「さかなすくい」のミニゲーム2種類が楽しめます。
[射的]
球数は50発です。
猫と箱の2種類の的が出てきますので、
マウスを動かして左クリックで射撃します。
それぞれ得点があり、50発以内にどれだけ高得点を狙えるかチャレンジしてみましょう!
[さかなすくい]
手書きで書かれた魚が泳いでいます。
マウスを動かして、左クリックで
Cチーム
作品名:射的ゲーム
夏祭りの名物「射的ゲーム」をちょっとユーモアに
イラストは自ら作ったりいらすとやから取り入れたりしています、音は魔王魂を使いました。
弾は5発です、変数で作りました。ゴキブリを間違えて撃つとスコアが‐59になってしまいます。剣は76、エッフェル塔は55、ロボットは66、ロケットは54、帽子は30,リンゴは15,紙は1,トランポリンは100、犬は65,人食い箱は77です。
全作品通して、講師がお手伝いしたのは1割以下でした。
最後に、みんなで2日間を通した感想と講師からのフィードバック。
共同開発というのは、
お互いの認識(知識・技術・範囲)がズレが生じることが多く、個人で開発するよりも難しい。
普段の授業とは違い、自分たちでテーマを決めて短期間かつ共同で開発するという授業はきっと今後の成長につながります。
全てを終え、この夏のイベントは無事大成功という形で幕を閉じました。
今回参加した生徒には、イベントの経験を活かして、これからの授業や生活の中で今まで以上に自信を持ってプログラミングをしていってもらえたらと思います。
ハッカソンとは、ハック(Hack)とマラソン(Marathon)を掛け合わせて造られた造語です。ITエンジニアやデザイナーなどが集まってチームを作り、特定のテーマに対してそれぞれが意見やアイデアを出し合います。そこから決められた期間内でアプリケーションやサービスを開発し、その成果を競い合うイベントです。その開発の際にはマラソンのように数時間から数日間といった時間、プログラミングに没頭することからマラソンに例えられています。