ODT

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ODTとは

One Day Teacher、略して「ODT」と名付けたイベントです。

言葉のまま、生徒が「一日先生」になります。普段の講師はただの相談役。

参加希望の生徒からチーム分けし、その中の一人が「先生」です。

企画はもちろん、誰にどんな役割を担ってもらうか、どんな分担をすれば二日間でゲームを完成させられるのか、それらを全て考えて行動しなければなりません

自分も作業をしながら他の生徒の進捗確認…まるで本当のエンジニアのよう。

そんな体験をすべく2022年から始まったイベントです。

イベントの様子

参加生徒が集まり、まず初めに発表されるのは「先生」です。

そしてチーム分けはドキドキワクワク、くじ引きで決まります。

お友達同士の参加も大歓迎ですが、同じチームになれるとは限りません。

決まったチームでは早速企画が始まります。

作るゲームには毎回必ずテーマがあり、そのテーマに沿った作品を作ります。

どんなゲームにするのか、デザインはどうするのか、楽しいゲームを参考にしたいけれど、上手く命令が書けるのか等、懸念点も含めてしっかり話し合い。

そしていよいよ作品作りがスタート。

黙々と作り続けるチームもあれば「できない!」「こっち手伝って!」と声が飛び交うチームも。

中には「家でもやってきていいですか?」と質問する生徒の姿もありました。

全員が完成したらお披露目会。

どんなゲームで、どうやって遊ぶのかも全て生徒が説明します。

他のチームの作品を楽しんだり、自分のチームの作品を楽しんだり、参加した生徒全員が笑顔であふれる空間になりました。

「ODT」への気持ち

私たちが大人になってから取り組んだ仕事に「一人で完結できる仕事」はどれくらいあったでしょうか?

ほとんどの仕事が、教えてもらいながら、また、誰かと協力しながら進めていくものが多かったように感じます。

「目標」に向かい、同じ方向を向いて仕事をしていく。そしてその仕事が終わった後、同じチームのメンバーとはより仲良くなり、遊びに行ったり打ち上げをしたりします。

一人でやり切る力ももちろん大切です。ですが、協力しながら何かを作ったり、完成の喜びを分かち合ったりする経験は何ものにも代え難いものではないでしょうか。

一人では難しいと感じていたこともアドバイス一つで円滑に進んだり、自分は苦手な作業だけれど、それを得意として快く受け入れてくれる人がいたりしながら一つの作品が完成します。

そんな「協力する」ことの「意味」を感じて欲しい気持ちから、このイベントを実施しています。

「ODT」を通して

このイベントは二日に渡って行われますが、一日目は「初めまして」とあいさつしていた生徒同士が、翌日には「おぅ」と片手を上げてあいさつしていました。

教室に来るなり、同じチームの生徒同士で進捗確認。

「今日完成させられるかな」「家で少しやった?」等リーダーから積極的に話しかけていました。

また、リーダーでなくてもやり方がわからない生徒に対し声を掛け、作品完成を目指す生徒の姿も。

ここで学ぶことの一つに「視野の広さ」があると考えています。

自分の取り組みだけでなく周りを見ることや、進捗を見ながら配慮や声掛け等「自分が今できることは何なのか」を常に考えながら取り組みます。

良い意味で、周りを巻き込みながら作品作りに取り組む大切さを感じて欲しいのです。

参加する年齢はバラバラですが、教室に通っている年数もバラバラ。

低学年の生徒がうんとプログラミングを理解していることもあります。

でも、みんなをまとめることは、きっと高学年の方が経験豊富。

その事実がまた、生徒達の新たな刺激になり、今後の作品作りに影響を与えていくことでしょう。

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